2014.02.22

楽天・嶋基宏が連覇のキーマンに挙げるふたりの投手

  • 山村宏樹(元楽天イーグルス)●文 text by Yamamura Hiroki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 連覇を狙う東北楽天ゴールデンイーグルスですが、昨年24勝(0敗)をマークした田中将大が抜け、厳しい戦いを強いられることは間違いありません。当然、気になるのは、「田中の抜けた穴を誰が埋めるのか?」ということですが、これについて、正捕手である嶋基宏はどう考えているのか、聞いてみました。

ローテーション入りを目指す、2011年の新人王投手・塩見貴洋。

「昨シーズン、田中が作った24の貯金は、みんなで力を合わせて補っていかないと埋まらない数字です。先発ピッチャーはひとつでも多くの勝利を挙げ、リリーフはひとつでも失敗をなくしていくことが大事になってきます」

 嶋が言うように、田中の穴をひとりで埋めることはできません。シーズンを通して、少しずつ積み重ねていくことが大事になっていきます。そのためにも、まずは先発陣の整備が重要になってきます。

 田中のあと、エースとして期待されるのが、昨年15勝を挙げ新人王を獲得した則本昂大です。まだ2年目ですが、実力、実績とも十分。とにかくケガをすることなく、1年間ローテーションを守ってもらわないといけない投手です。彼の活躍なしで、連覇はないと思っています。

 その則本に次ぐのが、昨年の日本シリーズでMVPに輝いた美馬学と、左腕の辛島航です。ふたりとも昨年は故障で離脱したこともり、多少の心配はありますが、キャンプでは力強いボールを投げていました。

 美馬は「田中の抜けた穴を埋められるように、とにかく1年間離脱しないようにしたい」と語り、開幕に向けてしっかりと体を作っていました。辛島は、紅白戦でも好投して、順調にキャンプを過ごしています。「今年は開幕から頑張ります」と言っていたその表情は、自信に溢れていました。彼らに関しては、普通にシーズンを通して投げることができれば、10勝する力は十分にあります。彼らにとっても、今年は重要なシーズンになるでしょう。