2013.04.12

【プロ野球】菅野、藤浪、大谷だけじゃない。
2013年はルーキー大豊作!

  • 阿部珠樹●文 text by Abe Tamaki
  • photo by Nikkan sports

オープン戦での好投が評価され、楽天の開幕投手を務めた則本昂大「二刀流」で話題の大谷翔平(日本ハム)や、高卒ルーキーとして史上最速となる開幕3戦目での先発を任された藤浪晋太郎(阪神)、さらには1年間の浪人を経て憧れの巨人入りを果たした菅野智之と、大物ルーキーたちの活躍に注目が集まっているが、彼らだけでなく今年はじつに多くのルーキーたちがグラウンドで躍動している。

 立命館大からドラフト3位で西武に入団した金子侑司は、キャンプ、オープン戦から好調を維持し、開幕スタメンを勝ち取った。50mを5秒7で走る俊足が持ち味だが、4月3日のソフトバンク戦では三塁打と3ランで5打点を挙げ、パンチ力のあるところも見せた。4月10日現在の打率は.378(リーグ6位)。本来のポジションであるショートではなく外野での起用が多いが、ポスト中島裕之になる素質は十分にある。渡辺久信監督は「センスの塊(かたまり)。こういう選手がチームにいてくれると、いろんな攻撃を仕掛けることができる。長打も打てるし、近い将来、チームの中心になる選手」と期待を寄せる。

 投手ではヤクルトの小川泰弘の評判がいい。身長は171センチと小柄だが、右足を高く上げるノーラン・ライアンのようなダイナミックなピッチングフォームが特徴の本格派だ。

 プロ初登板、初先発となった4月3日の広島戦では、6回2/3を2失点(自責点0)に抑える好投を見せ、ルーキーの中でいちばん最初にプロ初勝利を挙げた。また、10日の中日戦でも7回1失点で2連勝。由規、館山昌平とローテーション投手の長期離脱が相次いだだけに小川にかかる期待は大きい。

 パ・リーグで注目を集めるのが、昨年限りで閉校となった三重中京大からドラフト2位で楽天に入団した則本昂大(のりもと・たかひろ)だ。オープン戦では防御率1.44と好投し、WBCに出場したエース・田中将大に代わり、開幕投手を務めた。ルーキーの開幕投手は1984年の高野光(ヤクルト)以来29年ぶりのことだった。