【プロ野球】二刀流挑戦。
未知なる不安を大谷翔平はどうクリアしていくのか?
二刀流に挑戦する日本ハムの大谷翔平 北海道日本ハムファイターズは1月11日、新人合同自主トレを開始し、大谷翔平のプロ野球人生がスタートした。すなわちそれは、二刀流挑戦のスタートでもある。
この日の午後にスタッフ会議が予定されていたとはいえ、千葉・鎌ヶ谷の二軍施設には栗山英樹監督をはじめコーチ陣や山田正雄GM、島田利正球団代表といったフロント陣が早朝から勢揃いし、今季から打撃コーチを兼任するベテラン稲葉篤紀の姿もあった。大谷にとって稲葉は、寮の自室に写真を飾り、同じ左打者として誰よりバッティング技術を参考にしたプロ野球選手だったという。
「キャッチボールを見られていると思ったら、緊張して暴投しちゃいました(笑)。力を抜こうとするから、球が抜けちゃうんです」
そう初々しく語った大谷だが、対する稲葉は大谷の練習を見てこう評した。
「関節が柔らかくて動きがしなやかだし、バネがある。二刀流に関しては、周りからいろいろ言われるかもしれないけど、大谷くんは『エースで4番』になれる逸材だし、この挑戦も才能を与えられた者にしかできないこと。サポートしていきたい」
栗山監督は常々、「ふたりのドラフト1位選手を獲得したつもり」と語ってきた。大谷の二刀流挑戦は話題作りなどではなく、本気のプロジェクトだ、と。しかし、現段階では春季キャンプの二軍スタートを決め、具体的にどのような練習を課していくかはまだ明かされていない。高校時代に苦しんだ成長痛や股関節に不安を抱える大谷の体の状態を見極め、今後、慎重に練習メニューや育成プログラムは決められていくという。
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