2013.01.01

【プロ野球】阪神・藤浪晋太郎「阪神を変える投手になりたい」

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 日刊スポーツ●写真 photo by Nikkan sports

1年目からの活躍が期待されている藤浪晋太郎「ピッチャーとしてもバッターとしても対戦したいです」

 2012年12月25日、北海道日本ハムファイターズの入団会見で、藤浪晋太郎との対戦について大谷翔平がそう答えていた時、藤浪は大阪桐蔭のグラウンドにいた。

「いつか対戦できるとしたら、お互いピッチャーとして投げ合いたいです。大谷くん自身もピッチャー希望だと思いますし」

 阪神の入団が決まった藤浪は、12月に入っても、時折、小雪が舞うグラウンドで黙々と練習を積んでいた。左中間後方にある山の傾斜を利用しての坂道ダッシュ。山道でのロング走。そしてブルペンでも力のこもったピッチングを繰り返していた。

「自分は投げないとダメなタイプなので、年が明けても投げますし、そのまま1月10日から自主トレに入ると思います。プロに行くからといって、特別何かをするとか、変えるとか、そういうのはないです。少し足が太くなったと言われますけど、今の状態を落とさないようにするだけです」

 プロの第一歩となる合同自主トレが迫っても一切の気負いがない。口にするひとつひとつの言葉もじつに落ち着いている。「記者の人は、僕の話を聞いても面白くないだろうなと思います」と笑ったが、いち早く"プロの世界"を実感しているのは、連日の報道だろう。新聞、テレビがこぞって阪神の希望の星である藤浪の情報を、毎日のように発信し続けている。

「報道に関しては、想像以上でした(笑)。この間も学校の帰りに電車に乗っていたら、僕の前にいた人が読んでいたスポーツ新聞の一面に僕が出ていて......。何も言っていないのに、すごいなと......」