【プロ野球】ホールトンは巨人で活躍できるのか?『国内移籍』助っ人の現実

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

昨年ソフトバンクで19勝を挙げたホールトンは、出来高を含め2年6億円で巨人と契約した昨年ソフトバンクで19勝を挙げたホールトンは、出来高を含め2年6億円で巨人と契約した 今の時点で8人。これは今年、ユニフォームを替えて日本でプレイする外国人選手、つまり国内移籍した外国人選手の数だ。年々、外国人選手の国内移籍が盛んになってきている。当然、獲得のリスクを軽減したいという球団の思惑が第一にある。代理人からの売り込みが判断材料となる新外国人獲得には何かとリスクを伴う。実力の程はもちろん、日本野球、生活面の対応力、性格面など......、不確かな要素が多い。さらに、外国人選手獲得の窓口となる渉外担当者の心理も絡んでいると、かつてこの部門を担当したある球団関係者は語る。

「外国人の成績が悪いと、担当者が上から言われるわけです。ふたり獲ってふたりとも悪いなんてことになれば『何をやっているんだ!』と。ならば、ひとりかふたりはある程度計算できる選手を獲っておこうという発想になる。まして95年までは外国人の支配下登録が3人までだったのが、今は制限なし(出場選手登録は4人まで)ですからね」

 一口に外国人選手の国内移籍といっても、状況によって意味合いは違う。前シーズンで大きな活躍をした選手が、さらなる好条件を得て他球団へ移籍するケース。今年のホールトン(ソフトバンク→巨人)が、まさにこれにあたる。

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