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日本人メジャーリーガー注目ポイント10 佐々木朗希を獲得するためにドジャースが採った策とは? (3ページ目)

  • 宇根夏樹●取材・文 text by Une Natsuki

 ただ、レッドソックスが吉田を解雇すれば、ほかの球団は年俸76万ドルで吉田と契約できる。そうなれば、外野手の候補のひとりとして迎え入れようとする球団は現れるはずだ。たとえばサンディエゴ・パドレスは、現時点でレフトのポジションが確定していない。

(4)菊池雄星はエンゼルスでどんな役割を担う?

 現状の流れでいくと、ロサンゼルス・エンゼルスの菊池雄星は2025年、開幕投手としてメジャーリーグ7年目のスタートを切るだろう。

 エンゼルスのローテーションに加わる菊池とカイル・ヘンドリクスの契約は、3年6367万5000ドルと1年250万ドル。ヘンドリクスが最優秀防御率のタイトルを獲得したのは9年前のことだ。2024年に130.2イニングを投げて記録した防御率5.92は、130イニング以上の96人のなかで最も高かった。

 あとの残り3枠は、ホセ・ソリアーノとタイラー・アンダーソン、そして若手の誰かが入ると思われる。ただ、菊池がエースとして好投しても、ローテーションとしては心許ない。

 打線には、アトランタ・ブレーブスとのトレードでスラッガーのホルヘ・ソレアを加えた。だが、マイク・トラウトが健康を維持できなければ、こちらも投手を援護できるかどうかに疑問符がつく。トラウトは2024年、誰よりも早くシーズンふたケタ本塁打に到達しながら、5月以降はすべての試合を欠場した。

 かつての大谷に続き、菊池もエンゼルスで孤軍奮闘となりかねない。菊池は11月下旬にエンゼルスと契約を交わした。菊池を迎え入れたいと思う球団は、ほかにもあったはずだ。ワールドチャンピオンリングを手にしたいのであれば、各球団の補強の進み具合を見定めてから、どこに入団するのかを選ぶこともできたのではないだろうか。

(5)佐々木朗希はどの球団と契約を結ぶのか?

 佐々木朗希と面談を行なったとして報じられているチームは、ア・リーグでは東地区のニューヨーク・ヤンキースと西地区のテキサス・レンジャーズ、ナ・リーグでは東地区のニューヨーク・メッツと中地区のシカゴ・カブス、そして西地区のロサンゼルス・ドジャース、サンディエゴ・パドレス、サンフランシスコ・ジャイアンツの3チーム。合計7球団だ。

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