MLB関係者も大注目。元DeNAのグリエルはいつデビューする? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  時事通信社●写真 photo by Jiji photo

【7】 1億ドルプレーヤーに続け。韓国人バッターの台頭

 メジャーでは日本人投手の活躍が目立つ一方、韓国人選手はバッターのほうに注目が集まっています。

 その礎(いしずえ)を作ったのは、今年でメジャー12年目を迎えるチュ・シンス(秋信守)。2005年にメジャーデビューを果たし、当初は代走や守備固めが多かったものの、クリーブランド・インディアンスに移籍してから頭角を現しました。「20本塁打・20盗塁」を3度もマークし、2013年のオフにはレンジャーズと7年総額1億3000万ドル(約137億円・当時)で契約。韓国人選手初の「1億ドルプレーヤー」となりました。

 そして昨シーズン、さらに大きな注目を集めたのが、ピッツバーグ・パイレーツのカン・ジョンホ(姜正浩)です。移籍早々からレギュラーに定着し、7月には月間最優秀新人賞を初受賞。9月にはシンシナティ・レッズ戦で満塁ホームランも放ち、メジャー1年目で15本塁打をマークしました。

 ところが9月17日、シカゴ・カブス戦でダブルプレー崩しのスライディングを受けて、左足の骨折とじん帯を断裂。全治6~8ヶ月という大ケガを負い、残りシーズンを棒に振ることになったのです。ただ、その活躍が認められて、ナ・リーグ新人王の投票では3位にランクイン。彼のプレーにも影響されて、今シーズンは韓国人バッターが次々と海を渡ってメジャーリーグに挑戦することになりました。

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