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3割バッター驚異の6人!下馬評をくつがえしたロイヤルズ (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 その中でも注目は、主に指名打者として出場しているモラレスの活躍ぶりでしょう。2004年にキューバから亡命してアナハイム(現ロサンゼルス)・エンゼルスに入団したモラレスは、2009年に打率.306・34本塁打・108打点をマークし、シーズンMVP投票で5位に食い込んだ強打のスイッチヒッターです。しかし、その後はケガなどで不振が続き、今シーズンは新天地カンザスシティにやってきました。すると、かつての打棒が完全に蘇(よみがえ)り、今年のロイヤルズ打線を牽引しています。

 ロイヤルズ打線の特徴は、粘り強さでしょう。ツーアウトで得点圏にランナーを置いたシチュエーションでメジャートップのチーム打率.316をマークし、ツーアウトからの得点数(66得点)もメジャー3位。追い込まれた状況で、驚異的な粘りを見せています。このロイヤルズの勢いは、まだ止まる気配がありません。

 そしてもうひとつ、ア・リーグでスタードダッシュに成功した勝ち組は、西地区のヒューストン・アストロズでしょう。2011年から3年連続でシーズン100敗以上を喫し、昨年はようやく地区最下位から脱出したものの、70勝92敗で6年連続の負け越し。近年のア・リーグ西地区は強豪ぞろいなだけに、アストロズの躍進を予想するメジャー関係者はほとんどいませんでした。

 しかし、開幕するやいなや勝ち星を積み重ね、4月24日からは10連勝。現在20勝12敗で、西地区2位のエンゼルスに早くも5ゲーム差をつけて独走状態を築いています。

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