2013.06.09

黒田博樹も認めたメッツの新エース、マット・ハービーに注目!

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • photo by Getty Images

サブウェイシリーズでヤンキースの黒田博樹と投げ合ったマット・ハービー ニューヨーク・メッツの右腕、マット・ハービーに全米の注目が集まっている。 24歳のハービーを表現するならば、本格派かつ正統派。そしてトラディショナルという言葉もつけたくなる。

 ご存知の通り、メジャーはボールを動かすことが全盛期を迎えていて、きれいな回転をするフォーシームを投げる投手は少ない。だがハービーはこのフォーシームだけで勝負する投手なのだ。回転がよく手元で浮き上がるようなストレートを最大の武器としている。

 球種はストレートとスライダーに加え、チェンジアップがある。ストレートはコンスタンに98マイル(約157キロ)を計時し、スライダーは90マイル(約144キロ)から92マイル(約147キロ)の速さで、鋭く落ちて曲がる。ここまで(6月7日現在)5勝0敗、防御率2.17。長く低迷が続いていたメッツのまさに救世主となっている。

 2010年のドラフト1巡目、全体7番目でメッツから指名を受けたハービーが、メジャーデビューを果たしたのが昨年の7月26日。昨シーズンは59回1/3を投げ、奪った三振は70個、与えた四球は26個と安定感抜群の投球を見せた。

 そして現地5月28日のサブウェイシリーズでは黒田博樹(ヤンキース)と投げ合った。結果は8回を投げ1失点。勝敗こそつかなかったが、ハービーの好投にファンたちは大喜びした。そして試合後、ニューヨーク近郊のコネチカット州ニューロンドンで育ち、生粋のヤンキースファンだったハービーはクールに言った。

「我々がヤンキースをやっつけたということさ」