2013.01.13

【MLB】作家、ハンター、カーレーサー。メジャーリーガーの「オフは別の顔」

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

2007年にサイ・ヤング賞を受賞したジェイク・ピービーはギタリストとしても有名  前回(1月11日掲載)、メジャーリーガーはシーズンオフでもトレーニングや野球漬けの毎日だと書きましたが、とはいえ、休息日には趣味を満喫している選手もたくさんいます。そこで今回は、メジャーリーガーの「野球以外のこと」について紹介したいと思います。

 まず、メジャーリーガーの主な趣味と言えば、「ゴルフ」「釣り」「ハンティング(狩猟)」、この3つのいずれかです。メジャーリーガーの『3大趣味』と言ってもいいでしょう。ゴルフで思い出す選手といえば、1996年にサイ・ヤング賞を受賞した名ピッチャー、元アトランタ・ブレーブスのジョン・スモルツです。その腕前はプロ級で、「球界ナンバー1のゴルファー」と呼ばれていました。現在、その称号を引き継いでいるのは、昨年までセントルイス・カージナルスに所属し、現在はFAで移籍先を探しているカイル・ローシュという投手です。アマチュアのツアーに参加して何度も優勝するなど、その実力は折り紙付き。現在、ローシュがナンバー1の『MLBゴルファー』だと思います。

 ゴルフの上手な選手の多くは先発ピッチャーなんです。なぜならば、毎試合出場する野手に対して、先発投手はシーズン中も5日に1回しか投げません。つまり、シーズン中でも空いている時間にゴルフをやっているので、彼らは上手なのです。

 そんなことを言うと、「先発投手はシーズン中も遊んでいるのか?」と思ってしまいますが、野球の練習の一環としてゴルフを奨励している球団も多いのです。その理由をコーチに聞いてみると、「野球は9イニングの中に表と裏があるように、ゴルフも各9ホールでインとアウトがあるから、リズムが同じ」とのことでした。野球とゴルフ、意外ながらも実に面白い共通点だと思いました。

 あと、ゴルフ好きで有名な選手と言えば、デレク・ジーター(ニューヨーク・ヤンキース)と、デビッド・オルティス(ボストン・レッドソックス)が挙げられるでしょう。昨年のポストシーズンで骨折したため今オフは無理ですが、ジーターは毎年自ら主催するゴルフトーナメントでプレイしていますし、オルティスも故郷ドミニカでゴルフ大会を開催しています。

 一方、ゴルフと並んで人気の高いハンティングを趣味にしている選手では、今年引退した元ブレーブスのチッパー・ジョーンズが有名です。あまりにも好き過ぎて、過去にはハンティングのテレビ番組に出演したほどです。また、昨年ソフトバンクに在籍してすぐに帰国したブラッド・ペニー(現FA中)も、球界を代表するハンターと言われています。

 ただ昨年12月、こんな事故もありました。サンディエゴ・パドレスの豪腕投手アンドリュー・キャッシュナーが、ハンティングで仕留めた獲物の解体中に、ナイフを利き腕の親指に刺すという不注意を犯してしまいました。その結果、指を手術することになり、今シーズンの開幕も危ぶまれています。このような思わぬ出来事も、オフならではの話題ではないでしょうか。