【夏の甲子園2026】「一番いいバッター」をなぜ2番に置く? 智辯和歌山、大分商、三重に見る、送りバントに頼らない攻撃戦略
プロ、アマを問わず、監督の色やチームの戦い方は「2番打者」を見るとわかりやすい。どんな打者を2番に据えているかによって、そのチームがどのような野球を志向しているのかが色濃く表れるからだ。
投手ながら2番打者としてもチームを牽引する大分商・平田玲翔 photo by Ryuki Matsuhashiこの記事に関連する写真を見る
【大分商が実践する「2番に強打者」のメリット】
「1番の河野(晃悠斗/あゆと)と2番の平田(玲翔/れいと)にはフリーで打たせています。勢いをつけてもらおうと思って。送りバントもしないですね。大分では明豊を倒さないといけないのですが、送りバントでは得点が追いつかないんですよ。攻めていくしかない」
大分商の那賀誠監督はそう話した。
2番に据えていたのは、投打ともにプロから注目を浴びる平田だ。1回戦では日本文理(新潟)との打撃戦を制したが、その攻撃的な打線を象徴する存在と言っていい。
チームとして「送りバントをしない」という方針があるわけではない。下位打線では小技を使いながらチャンスをつくり、それを1、2番で還していった。
2番に強打者を置く利点はいくつかある。ひとつは、プレーボール直後から攻勢をかけられること。そしてもうひとつは、下位打線からつくったチャンスで2番に回れば、クリーンアップのような役割も担えることだ。打線がつながれば、一気にビッグイニングをつくることもできる。
著者プロフィール
氏原英明 (うじはら・ひであき)
1977年生まれ。大学を卒業後に地方新聞社勤務を経て2003年に独立。高校野球からプロ野球メジャーリーグまでを取材。取材した選手の成長を追い、日本の育成について考察。著書に『甲子園という病』(新潮新書)『アスリートたちの限界突破』(青志社)がある。音声アプリVoicyのパーソナリティ(https://voicy.jp/channel/2266/657968)をつとめ、パ・リーグ応援マガジン『PLジャーナル限界突パ』(https://www7.targma.jp/genkaitoppa/)を発行している





















