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【夏の甲子園2025】日大三、歴代ベストナイン選出! 山﨑福也を中心とした「強打の三高」打線に伝説的OBの名も (2ページ目)

  • 戸田道男●文 text by Toda Michio

 ブルペンには、南海で新人王を獲得しNPB通算88勝の佐藤道郎や、1971年春の優勝投手・渡部良克、オリックス、ヤクルトで活躍した2001年夏のエース・近藤一樹、魔球シンカーを武器に2011年夏を制した吉永健太朗など豊富だ。

 キャッチャーは、現役NPB屈指の「打てる捕手」として鳴らす坂倉将吾(広島)で決まり。高校時代は2年まで外野手で、2015年春の都大会優勝が最高成績。捕手で出場した最後の夏(2016年)は西東京の準決勝で東海大菅生に敗れ、甲子園出場はかなわなかった。

2011年夏の優勝メンバーで不動の1番だった髙山俊 photo by Okazawa Katsuro2011年夏の優勝メンバーで不動の1番だった髙山俊 photo by Okazawa Katsuroこの記事に関連する写真を見る

【甲子園を沸かせた強打者が集結】

 内野は、新旧のバランスがとれた布陣が組めそう。ファーストに1962年春準優勝の3番打者・倍賞明、ショートにはのち常勝阪急で名手の名をほしいままにした大橋穣と往年の名プレーヤーを選出。

 倍賞は、女優の倍賞千恵子を姉に、倍賞美津子を妹に持つことで知られ、日本大から日産自動車で強打の一塁手として活躍。日産自動車の監督も務めた。

 大橋は亜細亜大で通算20本塁打を記録し、ドラフト1位で東映入り。阪急に移籍してからは打撃より守備での貢献が光り、1972年から78年まで7年連続ゴールデングラブ賞(当時はダイヤモンドグラブ)を受賞した。

 セカンドは2001年夏の優勝メンバーで元中日の都築克幸、サードは2011年夏に優勝した時の不動の4番で、日本ハムや楽天でプレーした横尾俊建を選んだ。

 都築は1番を打った夏の甲子園で歴代2位の16安打、打率は驚異の.561をマーク。横尾は2年時の2010年春にも4番打者として準優勝を経験し、高校通算58本塁打。慶大を経てプロ入り後は「おかわり君」ならぬ「おにぎり君」で親しまれた。

 外野手は、2001年夏優勝の主砲で甲子園春夏通算4ホーマーの原島正光、2011年夏優勝の1番打者で明治大から阪神に進み、新人王を獲得した?山俊(現・オイシックス新潟)に加え、1955年夏は外野手、56年春は主将エースで甲子園出場し、のち阪神で2度のリーグ優勝に貢献した並木輝男と、こちらも新旧取り交ぜた布陣で臨みたい。

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