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明石商・来田涼斗が挑む0.23秒の壁。
「間を感じられない男」からの卒業は近い (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 来田本人にも聞いてみると、6月くらいからタイミングの取り方に関して手応えがあったという。

「コロナの影響で自主練習をする期間が2カ月あって、そこでタイミングの取り方がよくなってきていました。右肩を開かずに、ボールを呼び込んで打つことを意識しています。今日はそれができなかったんですけど」

 完璧主義者でもある来田は「今日のバッティングには課題しかなかった」と吐き捨てた。気になる進路については、「親や監督さんと話して慎重に決めたい」と語るに留まった。

 どんな道を選ぶにしても、「タイミングを計れるようになりつつある男」のパフォーマンスがどのように進化していくのか、興味は尽きない。いつか狭間監督をうならせるような一打が飛び出る日を気長に待ちたい。

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