2020.07.10

無敵の星稜は奥川恭伸の後継者も成長。
待ったをかけるチームはどこか

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

スポルティーバ厳選!
高校野球 47都道府県の注目選手
石川編

新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を開く。石川では県独自の代替大会「県高校野球大会」を開催。7月11日から始まる地区予選を経て、23日から県内26チームがトーナメント形式で激突する。白熱の試合が期待される中、注目選手を紹介する。

 石川県内では2017年秋から無敵の星稜が、今夏も注目される。
1年夏から星稜の中軸を担う内山壮真 1年生の夏からレギュラーで、昨秋、遊撃手から捕手に転向した内山壮真(そうま)は、細身ながらシャープなスイングで長打を飛ばす中距離右打者だ。中学時代は捕手として日本代表に選出され、リードのうまさと状況判断の鋭さを当時から星稜の林和成監督が絶賛していたほど。経験値の高さは県内、いや全国でもトップクラスだろう。

 バッテリーを組む右腕・荻原吟哉(ぎんや)は昨夏の甲子園マウンドで快投を見せたが、今年、エース番号を背負ってさらに存在感を増した。三振の山を築いた前エースの奥川恭伸(現・ヤクルト)とタイプは異なり、荻原はキレのある変化球を低めに集め、打たせて取るピッチングが持ち味だ。

 2年夏の甲子園で143キロをマークした右腕・寺西成騎(なるき)は伸び悩んだ時期を経て、速球派からコントロール重視へ切り替えたことでピッチングが安定。昨秋北信越大会の準々決勝・敦賀戦では7回14奪三振の快投を演じ、決勝の日本航空石川戦でも8回1失点と好投した。

 2年春から甲子園に出場している不動の3番打者・知田爽汰(ちだ・そうた)や、昨夏の甲子園の準々決勝・仙台育英戦で7打点を記録した長距離砲・今井秀輔にも期待が掛かる。また、俊足が武器で一発もある左打者の花牟礼優(はなむれ・ゆう)、2年生ながらパンチ力と勝負強さが光る両打ちの中田達也と、昨夏の甲子園準優勝メンバーにも負けない豪華な顔ぶれだ。