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山﨑武司が厳選したセンバツの強打者9人。
なかでも絶賛した選手は? (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 岡沢克郎、大友良行●写真photo by Okazawa Katsuro,Ohtomo Yoshiyuki

東邦の4番として4割を超す高打率で優勝に貢献した熊田任洋東邦の4番として4割を超す高打率で優勝に貢献した熊田任洋熊田任洋(東邦/174cm・75kg/右投左打/遊撃手)

 東邦では4番打者として活躍し、石川くんへのマークを分散させたようですね。とはいえ、熊田くんはアベレージヒッタータイプ。とくに優れているのは、タメを作る動作です。ボールを待つ間、体が動くことなく呼び込めています。ただ、気になるのは軸足の左ヒザが曲がりすぎて、しゃがみ込むような体勢になっていること。体が大きくない分、「下半身をどっしり使いたい」という思いがあるのは理解できますが、下半身に負担がかかってインパクトにズレが生じます。どうしても最後に体が伸び上がる形になってしまいますからね。森友哉(西武)の影響なのか、アマチュアでもしゃがみ込むようにして構える打者が少なくありません。ただ、森と多くの打者が決定的に違うのは体の芯に力があるかないか。また、若いうちにはこの打ち方で打てても、年齢を重ねたときに打てるかは疑問です。熊田くんには、タメを作る長所を生かしつつ、ミスショットを減らす打ち方を模索してもらいたいです。

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