履正社らしからぬ苦戦は吉兆か。打倒・大阪桐蔭への道筋が見えた (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Kyodo News

「ウチは1日でも長い夏になるように、ひとつひとつやるだけです」

 終始柔らかな表情で語っていた岡田監督だが、指揮官が「今年は弱い」と言い続けたチームが、気がつけば大きな結果をつかんでいた、という話は高校野球の世界ではよくあること。

 選手層の厚さ、経験値の高さで大阪桐蔭に分があることは間違いないだろうが、瀬戸際の勝負をしのぎ、これまでにはない一体感を生み出した履正社の底力。両校の対決は実現するのか。北大阪大会から目が離せない。

◆甲子園常連の強豪校が次々に敗退。「番狂わせ」はなぜ起こるのか?>>

◆悪夢の落球をした開星のセンターは、甲子園で「一生のテーマ」をもらった>>


「荒木大輔のいた1980年の甲子園」

絶賛発売中

高校野球の歴史のなかでも、もっとも熱く、
もっとも特異な荒木大輔フィーバーの真実に迫る
スポーツ・ノンフィクション。

詳しくはこちら>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る