2017.06.28

岐阜経済大のサブマリン・與座海人は
プロで牧田和久の後継者となるか

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 今年の全国大学野球選手権も、日本津々浦々から興味深い選手が集結し、熱戦を繰り広げた。

 注目の150キロ右腕、岡山商科大の近藤弘樹(4年/186センチ、90キロ)は立派な体躯とその力感に任せた”パワーピッチャー”だと勝手に想像していたが、実は多彩な変化球を低めに集めるテクニックの持ち主だったり、大会前はノーマークだった四国学院大の右腕、小久保気(こくぼ・きよし/4年/179センチ、78キロ)がタメのあるテイクバックで打者のタイミングを微妙に外し、強豪・東北福祉大を完封してみたり……。全国の舞台でグッと頭角を現してきた投手が、秋のドラフト戦線に向けて名乗りを上げた。

大学選手権初戦の石巻専大戦で1安打完封勝利を飾った岐阜経済大の與座海人

 これだから大学選手権は面白い。あるスカウトは「最も興味のある大会」と言う。

 そのなかで、一躍興味をそそられたのが岐阜経済大の與座海人(よざ・かいと/4年/170センチ、65キロ)だ。一見、セカンドあたりを守っていそうな内野手に見えるが、マウンドに上がりアンダーハンドからのピッチングが始まれば、躍動感溢れるフォームと堂々のマウンドさばきで、実際の体よりも遥かに大きく見えるから不思議である。

 腕だけ下げて投げる”なんちゃってアンダーハンド”ではなく、ヒジの高さが両肩のラインより下がらない、本物のアンダーハンドだ。