ベンチも爆笑の天然系。仙台大の豪腕投手がドラフト上位候補に急浮上 (4ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko

 馬場は「緊張した」と言いつつも、自信に満ちた表情でこう語った。

「2、3球は150キロを超えていたんじゃないですかね」

 たしかに、指にややかかり過ぎたストレートは、とんでもなく速かった。

 構えたミットに7割以上決まるなど、すっかりピッチャーらしくなっていた。それ以上に印象に残ったのが、馬場の"剛速球"。芯で捉えても、フェンス前で失速しそうな勢いのある球。

 ただ、まだ全体的に"ゾーン"が高い。そこが馬場の"伸びしろ"でもある。さらに言えば、フィールディングにけん制......まだまだ宿題は山ほど残っている。

 この春、大学野球選手権大会の出場をかけ、東北福祉大と戦った。1勝1敗で迎えた第3戦、馬場はリリーフのマウンドに上がり、3イニングを投げたが9回に痛恨のサヨナラ負けを喫してしまった。

 全国の舞台は、秋の「明治神宮大会」までお預けとなってしまったが、2017年ドラフトの上位指名候補に名乗りを挙げたことは、間違いない。

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