「清宮フィーバー」に沸くセンバツ。でも本当の実力校はここだ! (2ページ目)

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 それに続くのが初戦で履正社と対戦する日大三(東京)。東京大会決勝では早稲田実に延長10回サヨナラ負けを喫したが、左腕エース・桜井周斗がスライダーを武器に清宮から5打席連続三振を奪い、主砲・金成麗生(かなり・れお)が3ランを含む4安打5打点と爆発するなど強烈なインパクトを残した。

 秋の東京大会では8試合で15本塁打と例年通りの強打線に加え、エース・桜井の力も証明済みで実力は本物だ。打線が自慢のチームだけに、カギを握るのは初戦。初戦で2ケタ安打を放って勢いに乗れば頂点まで突っ走る可能性がある。

 昨年、甲子園で春夏連続して4強の秀岳館(熊本)は今年も力がある。昨夏も主力として登板した田浦文丸、川端健斗の両左腕が健在。ともにやや制球に不安が残るが、春の段階で140キロの左腕を打ち崩すのは容易ではないだけに、大崩れの心配は少ない。打線にも昨年春夏の甲子園で本塁打を放った廣部就平を中心に力のある打者が並ぶ。2番に座る左打者の田浦がバントなしでチャンスを広げる攻め、昨年でおなじみとなった2ストライクからノーステップで対応する打撃など攻撃スタイルが徹底されているのも強みだ。

 忘れてはいけないのが大阪桐蔭。何といっても層の厚さが違う。投げる投手は全員が140キロを超える。エースは3年の徳山壮磨だが、それ以上に注目を浴びるのが2年生の根尾昴(ねお・あきら)と横川凱(よこがわ・かい)。

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