2015.09.01

【自転車】Jプロツアー個人首位・畑中勇介が語る「TeamUKYO」

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

「ホセは、スペインではプロコンチネンタルに所属していたほどの実力の持ち主で、しかも去年までTeamUKYOに在籍していたので、日本のレースの戦い方やテクニックもよく知っている選手です。彼を抑えて僕がランキングで首位を保てているのは、TeamUKYO全員の力と経験によるところが大きいし、シーズン全体を見据えた戦略的にもかなり良い状態だと思います」

 2015年シーズンが開幕する前にチームの司令塔である土井雪広は、UCIレースは土井を中心に組み立てて、Jプロツアーでは畑中をエースに据える体制にしたい、と話していた。土井と畑中との間では、特に綿密な戦略の相談こそしていなかったようだが、互いに経験の豊富な者同士で、阿吽(あうん)の呼吸にも似た相互理解はできていたようだ。

ツアーオブジャパンや全日本選手権を狙っていくと、そこに合わせたコンディションのピーキングを大きく作らなきゃいけなくなってくるんです。そうすると当然、落ちるところも出てくるんですね。一番実力のある土井選手がそこを狙いに行くとすれば、Jプロツアーや年間全体を通した緩やかなピーキングの維持が、かなり厳しくなる。だからそこは、チーム内でセカンドエースの立場にいる僕が狙っていかなきゃいけないな……ということは、言葉にしなくても感じていましたね」

 開幕から数ヶ月が経過した今でこそ、畑中が黒地のTeamUKYOジャージを着用する姿は皆の目にも馴染んだが、昨シーズン終了後に彼がシマノレーシングから移籍するという情報が流れたときは、若干の驚きをもって伝えられた感もあった。

 畑中自身は、この移籍の理由を、「まだ先生にはなりたくなかったから」だと説明する。

(次回に続く)

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