【自転車】ツール・ド・フランス観戦を飽きさせないJ SPORTSのノウハウ
遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第66回】
3時間から4時間、長いときには5時間ほどになる自転車ロードレースのライブ中継。現在行なわれているツール・ド・フランスは、日本では夜の8時~9時ごろからスタートし、レース終了時は日付をまたぐことにもなる。中継している制作サイドは、どのような工夫をして視聴者を楽しませているのか。ツール・ド・フランスをライブ中継するスポーツテレビ局『J SPORTS』の番組プロデューサーに話を聞いた。
2年ぶり2度目のツール・ド・フランス制覇を狙うクリス・フルーム 自転車ロードレースのシーズンは、3大グランツールが行なわれる初夏から8月ごろをピークに、春と秋のワンデークラシックレースやステージレースがそれを挟むような格好で構成されている。その核となる3大グランツールの中でも、ツール・ド・フランスは人気・ステイタスの双方で突出している。それは日本でも同様で、自転車にさほど関心がなくても、ツール・ド・フランスというものの存在だけはなんとなく知っている、という人は多い。日本で唯一、サイクルロードレースのライブ中継を行なっているJ SPORTSでも、その傾向は顕著に見て取れる、とプロデューサーの升田智晴氏はいう。
「ツール・ド・フランスは別格じゃないですか。全体の人気を『10』とすると、ツールがそのうちの『8』を占める。あとの『2』は、残りのグランツール(ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャ)が『1』で、クラシックも『1』、という状態だと思います。それくらい、ツール・ド・フランスの人気はレベルが違う。
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