【新車のツボ150】スズキ・ジムニー。武骨で古典的が逆に新鮮⁉ (2ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 さらには、この種のクルマには欠かせない四輪駆動システムも必要に応じて人間が2WDと4WDを切り替える「昭和かよ!?」なパートタイム方式。しかも、その切り替え方法を20年前にせっかく電気スイッチ式に進化させたのに、新型では床から生えた手動レバーに戻されているのだ。

 まだある。どことなく懐かしい四角四面デザインの上屋も、ボディカラーに塗られた部分はほぼすべて鉄板なのが古典だ!! 現代でもクルマのボディは鉄が普通だが、スミっこの細かい部分はプラスチックなどで覆ってごまかすのが定石だ。しかし、新型ジムニーは「細かい部分まで鉄にするとタフで頼もしいオーラが出るから」という見た目に加えて「いつでもどこでも修理できる」という理由から、今どきめずらしいオール鉄板ボディとした。プラスチックが壊れると基本的に部品交換するしかないが、鉄板なら部品がなくても職人の板金技術で修復できるからである。

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