宮司愛海が彗星ジャパンの躍進に注目。「レミたん」土井主将が語った「勝ちビビり」とは? (2ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

「以前であれば逆転されたらそのままずるずる離されてしまうところを、もう一回盛り返して逆転したパターンも今大会は何回もありました。精神的に強くなってきているのは実感しています」

土井レミイ杏利選手にリモートで取材中の宮司アナ土井レミイ杏利選手にリモートで取材中の宮司アナ

 こう語るのは主将の土井レミイ杏利選手です。2019年の世界選手権後に主将に就任した土井選手は、それまでの6シーズンをハンドボール強国のフランスのチームで過ごしていました。

 就任当時のインタビューでは、各選手が試合に向けての準備や強いプロ意識を持って臨んでいくことの重要性を強調していた土井選手。文化の壁や苦しい経験を乗り越えてきた土井選手にしか伝えられない「戦う気持ち」が、チームに良い影響をもたらしたことも、間違いありません。

戦術面・オフェンスの向上、「勝ちビビり」からの脱却

 では、戦術面で最も変化したのはいったいどういった部分なのでしょうか。

 一つ挙げられるのは、オフェンス面「速攻」の部分です。それが今大会良く現れたのは、大会史に残る引き分け劇を演じたクロアチア戦だったと土井選手は話します。

 日本3点リードで終えた前半、日本の強固なディフェンスの前にミスを連発するクロアチアに対し、日本は練習を重ねてきた速い縦の動きを積極的に繰り出していきます。

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