宮司愛海アナが竹下陽平アナに聞く。宮里藍選手インタビュー秘話 (4ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

宮司 ところで、今回のNEC軽井沢72では、ニューヒロインが誕生しましたね。笹生優花(さそう・ゆうか)選手。先日行なわれたニトリレディスでも優勝しました。

竹下 スゴかったね。彼女はもう、"女性版タイガー・ウッズ"だよ。

宮司 へ~っ。

竹下 軽井沢の最終日は赤いウェアと黒のパンツだったんだけど、その理由は「本当は青(のウエア)にしようと思ったけど、クリーニングが間に合わなかったから」だって。

宮司 可愛らしい(笑)。

竹下 偶然、赤と黒だったので、他のプロにもスタート前に「タイガー・ウッズみたいだね」って言われていたらしい。僕も「タイガーに見えましたよ」って言ったら、「今後、赤をラッキーカラーにするかもしれません」って。でも、圧倒的な飛距離といい、パットのうまさといい、まさにタイガー。しかも、2001年生まれだよ。

宮司 それは、ミレニアム世代になるんですか?

竹下 2000年度生まれがミレニアム世代って言われているから、さらにその下の世代だよね。黄金世代(1998年度生まれ)や、ミレニアムとかプラチナとか言われている世代(2000年度生まれ)が話題になっているけど、もうその次の世代が、21世紀に入って生まれた選手が勝っちゃったんです。

宮司 本当に若い選手がどんどん出てきますね。笹生選手と同じジャンボ尾崎さんの門下生でいうと、NEC軽井沢72で5位になった西郷真央選手もすごかったですね。去年は渋野選手が全英女子オープンに勝って、女子プロゴルフ人気がドカーンと来た感じがありましたが、さらに下の世代からも注目選手が出てきて、ますます目が離せませんね。

竹下 長くゴルフ取材をしてきたけれども、こうした状況はなかったね。有望な若手が次々に登場して、実際にそれら多くの選手が結果を出していくことって。例えば、勝みなみ選手がアマチュア時代にプロツアー(2014年KKT杯バンテリンレディス)で最年少優勝(15歳293日)を飾ったけど、あの快挙もひとつのきっかけだったんじゃないかな。彼女が優勝したことで、それまで同じカテゴリーで戦っていた他の選手たちがみんな、「彼女が勝てるなら、自分も」という強い意識を持ってプロになっていった。だから、すぐに活躍できるのだと思います。

宮司 なるほど。

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