岩清水選手は、なでしこの「中間管理職」!? (2ページ目)
また、ベテランも若い選手もいたため、上の世代と若い世代の間にいる岩清水選手は「中間管理職のような」立場。「チームがまとまるように自分なりに頑張った。プレー以外の部分でも成長しなければと痛感した大会だった」と笑顔で振り返っていました。
photo by Yamamoto Raita そして、見事アジアカップ初優勝を果たしたことについて「勝たなくてはいけないと思っていましたし、ワールドカップチャンピオンがアジアで負けるわけにはいかない。その意地が勝利を呼び込んだのかもしれない」と語る岩清水選手から、ワールドカップ優勝経験者として勝負へのこだわりを感じました。
前回のワールドカップ・ドイツ大会でもそうでしたが、なでしこジャパンの選手は全員、「絶対にあきらめない」という姿勢が際立っていると思います。そして、試合の最初から最後の最後まで、全員が味方のサポートのために身を粉にして走り続ける――。その姿に、いつも勇気づけられます。
アジアカップでは、大会途中でエースの大儀見優季選手が所属チームのチェルシーに戻り、決勝トーナメントは不在でした。「それは不安材料だったのでは?」と岩清水選手に聞いたところ、「むしろそれを他の選手たちはチャンスだと思い、積極的なプレーをするようになった」とチームの活性化につながり、マイナス面だけでなく、ポジティブな影響もあったといいます。
若い選手たちに「次は自分たちが」という自覚が出てきているのだと思いますし、今回のガーナ戦の招集メンバーも、若手を育てるという佐々木監督の方針が表れていて、次世代の活躍も楽しみです。
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