2014.02.12

ソチでもスマイル!女子アイスホッケーの「チーム力」

 また、チームは10代から30代までと選手の年齢が幅広いため、年齢の近い選手ごとにグループに分かれてしまいがちで、そのことが原因でコミュニケーション不足になり、まとまりに欠ける部分があったといいます。

ソチ五輪の初戦は格上のスウェーデンに0-1で惜敗したスマイルジャパン photo by Mano Shinya/JMPAソチ五輪の初戦は格上のスウェーデンに0-1で惜敗したスマイルジャパン photo by Mano Shinya/JMPA  そこで、それまでは2カ月に1回だった合宿を、月1回に増やし、選手同士のコミュニケーションをとる時間を増やしていきました。選手たちは仕事やアルバイトをしながら、自分たちで費用を捻出していたといいますから、その負担はとても大きかったはずです。

 それでも、合宿の回数が増えることでコミュニケーションが増え、キャプテンの大澤ちほ選手が「今は年齢に関係なく、全員コミュニケーションがとれている」と言うように、チームは次第にひとつになっていきました。

 さらに、2012年2月からカーラ・マクラウドコーチが加わったことも、チームに大きな影響を与えました。

 カーラコーチは女子アイスホッケーの元カナダ代表で、トリノとバンクーバーの2大会連続で金メダリストとなった元トップ選手。練習取材に行ったときにインタビューさせていただいたのですが、とにかく明るい方で「Smile and have fun!」「笑顔で楽しむこと。それが大事」と何回も繰り返し話されていました。私が取材に行ったときも、練習中に選手がカーラコーチを輪になって囲んで「ニッポンコール」で盛り上がるなど、とても楽しそうで、誰もが笑顔で練習をしていました。

 そんなカーラコーチの存在もあって、スマイルジャパンの雰囲気はさらに明るく、さらに笑顔が増えていきました。そして、迎えたソチオリンピック最終予選(2013年2月)初戦のノルウェー戦。ノルウェーは2012年の世界選手権では2-5で敗れていた相手です。試合前に、カーラコーチが選手全員に「スマイル!」と声をかけたといいます。

 この試合、ノルウェーに先制され0-3とリードを拡げられましたが、スマイルジャパンはそこから一気に逆転に成功して4-3で勝利。次のスロバキア戦は0-1で負けたものの、最後戦ではデンマークに5-0と圧勝し、ついに、16年ぶりとなる五輪行きの切符を手に入れたのです。