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ソチでもスマイル!女子アイスホッケーの「チーム力」

 1998年の長野五輪以来、16年ぶりの五輪出場となる女子アイスホッケー。「スマイルジャパン」という愛称のとおり、選手の皆さんはいつも笑顔。アイスホッケーは身体をぶつけあう非常に激しい競技ですが、昨年、練習取材に行ったときも、選手同士が対峙している時、ヘルメットの奥の表情はとても楽しそうで、自然と笑顔になっているのです。

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita アイスホッケーは、子どものころNHLの試合を何度か観戦したことがあるのですが、当時もすごい人気で、迫力のある試合はとても面白く、試合会場にQueenの『We are the champions』が流れていたことをよく覚えています。

 そして今回、女子アイスホッケーの取材に行って間近で練習を見ることで、「このスポーツはこんなに激しいんだ!」とあらためて感じると同時に、そのスピードや迫力に目を奪われ、その面白さを再認識しました。

 また、練習の前後もチームの雰囲気がすごく明るく、「スマイルジャパン」は本当にぴったりの愛称だなと取材をして強く感じました。

 しかし、今のチームにあふれている笑顔は、数年前まではあまり見られないものでした――。女子アイスホッケーは、98年の長野五輪に出場した後、02年のソルトレーク五輪、06年トリノ五輪、10年バンクーバー五輪と、3大会連続で最終予選の最終戦で敗退。あと一歩のところで、五輪出場を逃し続けていたのです。

 その苦い経験を繰り返さないためにも、今回のソチ出場にかける思いは非常に強く、バンクーバーの予選後から、少しずつ改革が始まりました。

 前回バンクーバーの予選からチームを率いる飯塚祐司監督によると、「これまでは、プレッシャーや気負いのために、力が発揮できない部分があった」といいます。そのメンタル改善のために、メンタルコーチとして山家正尚さん(ソチ五輪にもコーチとして帯同)を招聘。練習の時にふたりの選手が向き合って、お互いのいいところを言い合うなど、さまざまなメンタルトレーニングを取り入れるようにしました。その結果、「一気にチームの雰囲気が明るくなった」と、飯塚監督は変化に手応えを感じたそうです。

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