佐藤水菜がパールカップ連覇でGⅠ開催7連勝 それでも「苦しい立場にいる」と語る女王の苦悩と次なる挑戦 (2ページ目)
世界レベルを披露
迎えた決勝戦。パールカップ初代王者でもある児玉碧衣(福岡・108期)が右足首の捻挫で当日欠場を余儀なくされ、レースは6選手でスタートする。
先頭を受け持ったのは佐藤と同じくナショナルチーム組である若手のホープ・仲澤春香(福井・126期)。直後に久米詩(静岡・116期)と佐藤が並走状態で続いたが、ほどなく佐藤が久米の後ろに収まり隊列は落ち着いた。
残り2周となったところで、次第に佐藤が久米との車間を開いていき、小刻みに振り返って背後を確認しながら、急ぐ素振りも見せずに淡々と走行する。
そして残り1周半の打鐘のタイミングで、尾崎睦(神奈川・108期)が後方からインをすくう動きを見せるが、これも佐藤は「自分のタイミングを逃さないように」と冷静に前後を確認しながら受け入れる。
残り半周でついに佐藤が本領を発揮。姿勢をグッと沈み込ませると、ひと漕ぎするごとに自転車のスピードが上がり始める。世界水準のスパートが前方の選手を吞み込んで後方の選手を引き離すと、最終直線、勝者は誰の目にも明らかだった。
「自転車競技の全日本選手権で戦ったばかりなので、(先頭の)仲澤との力の差は把握していました。4番手から(の仕掛け)でも問題ないと思っていました」
レース後、計算づくのスパートだったことを明かした佐藤。並外れた最高速度と脚力、鋭いレース勘、ポジションを問わない自在性と、何拍子もそろっている彼女につけいる隙はなかった。
スタートでは仲澤(黒・2番車)が先頭に立つ photo by Photoraidこの記事に関連する写真を見る
前後の様子をみながら走る佐藤(白・1番車) photo by Photoraidこの記事に関連する写真を見る
ゴール付近。佐藤は3車身の差をつけて入線 photo by Photoraidこの記事に関連する写真を見る
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