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大谷翔平、WBCとの契約 dip BATTLES、さいたまブロンコスのチーム保有 スポーツに積極的な姿勢をみせるディップの思いとは (2ページ目)

  • text by Sportiva

Dリーグにdip BATTLESが参入

 冨田氏はもともとスポーツチームの保有にも意欲を持っていた。

「多くの起業家はスポーツチームを持つ夢を持っているのではないかと思いますが、私もかねてからプロスポーツチームのオーナーになる夢がありました。チームを持つことによって社内は盛り上がりますし、社員の一体感も生まれると思っていました」

 さまざまな可能性を模索していくなかで、同社の事業である日本最大級のアルバイト・パート求人サイト「バイトル」や、スポットのバイトサービス「スポットバイトル」などのユーザー層を鑑み、若年層に根強いファンの多いスポーツをリサーチ。2021年1月にスタートしたDリーグに目が留まった。

「ダンスは弊社のユーザー層と非常に親和性が高く、Dリーグを初めて見たときに、とてもおもしろいなと感じたこともあって、チームの結成と参入を決めました」

 2021年にプロダンスチーム「dip BATTLES」を結成して同年11月から参戦。さまざまなジャンルにルーツを持つダンサーたちが、個性豊かな作品を作り続け、ファンを少しずつ増やしていった。社員も関心をもって毎ラウンドのショーケースを心待ちにし、社内SNSでも頻繁に情報交換が行なわれるようになった。Dリーグは平日開催も多く、夕方から夜にかけて開催されるため、仕事終わりの社員が画面の前に集まって一緒に応援する姿が毎ラウンド見られていた。

個性的なダンサーが集まるdip BATTLES  ©D.LEAGUE 24-25個性的なダンサーが集まるdip BATTLES  ©D.LEAGUE 24-25 dip BATTLESは参入1シーズン目にして、いきなり上位6チームが進出するチャンピオンシップに出場。その後、一時低迷するも、2024-25シーズンでは首位に立つなど台風の目としてリーグを盛り上げ、再びチャンピオンシップ出場を果たした。

 冨田氏は「昨シーズンの最下位から今シーズン、チャンピオンシップに出場できたことは、私も含め、社員の心に刺さるものがありました」と目を細めた。dip BATTLESの存在は、社員が一丸となるひとつのきっかけとなっており、冨田氏はチーム結成・参入に確かな手ごたえをつかむことができた。

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