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「YOU GOT THIS(大丈夫、いける。)」の言葉に勇気づけられた松山恭助 次世代選手たちに伝えた「逃げない」精神とは (2ページ目)

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「トライしよう」「ミスはOK」

 高校生を対象としたイベントでは、松山選手自らが考案したプレッシャーに打ち勝つトレーニングメニューを実施した。ウォーミングアップとしてのフットワーク練習では、マルシェ(一歩前へ)、ロンペ(一歩後ろへ)の基礎から、順を追って複雑なステップへとレベルアップ。松山選手からは「緩急はつけるが動きは止めない」「常に実戦を意識して」というアドバイスが飛んだ。
対戦形式のトレーニングではひとり一人の動きを見て、的確なアドバイスを送った photo by Gunki Hiroshi対戦形式のトレーニングではひとり一人の動きを見て、的確なアドバイスを送った photo by Gunki Hiroshi そこからは防具をつけたトレーニングへと続き、対戦形式で細かな指導を行なった。ここでは自らの失敗経験も伝えつつ、「遠い距離の時はマルシェを入れてから仕掛けること」と具体的な指示も。また何度も、「トライしよう」「ミスはOK」と声掛けをし、学生たちにチャレンジすることの大切さを伝えていた。

 トレーニングの最後では学生3人がひとりずつ松山選手と5点先取の対戦を行なった。生徒のなかには世界大会に出場するほどの実力者がおり、松山選手にとってはアウェーの雰囲気があったものの、見事に三戦全勝。世界王者の胸を借りた形の生徒たちは、敗戦にも清々しい笑顔を見せていた。左が松山選手。真剣勝負を挑んでくれた photo by Gunki Hiroshi左が松山選手。真剣勝負を挑んでくれた photo by Gunki Hiroshi 世界大会ジュニアの男子フルーレ団体で銅メダルを獲得した実績を持つ田中拓進選手(2年)は、松山選手との対戦で1点をもぎ取ったことについて、「世界トップクラスの松山さんとできてとてもいい経験になりましたし、これからの自信につながりました」と目を輝かせた。

 今年のインターハイ女子フルーレで優勝した久保田未織乃選手(3年)は、松山選手からの言葉を聞き、「自分のコンディションが悪い時でもその日のベストを尽くすことの大切さを学びました。それから単純なフットワーク練習でも、ただこなすだけではなく、相手が目の前にいることを想定したりして、細かいところにもこだわって練習していきたいです」と今後の競技人生に生かしていくことを誓った。

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