SMBCのスポーツ協賛のかたち 「親和性の重視」「企業価値の向上」「ファンづくり」を目指しつつ理解度の浸透を狙う
D.LEAGUEには 23-24シーズンから協賛している ©D.LEAGUE 23-24
親和性の高いスポーツに協賛
スポーツへの協賛で存在感を示している企業のひとつが、株式会社三井住友銀行(以下、SMBC)だ。プロ野球では日本シリーズで「SMBC日本シリーズ」として冠スポンサーとなり、ラグビーでは日本代表(男子・女子)のオフィシャルパートナーを務めるだけでなく、小学生から大学生までの大会を協賛している。またダンスのプロリーグ「D.LEAGUE」のスポンサーにもなっている。
さらにSMBCは、女子バスケットボール部が第27回Wリーグ(2025-26シーズン)から参戦することを発表したり、大学運動部・体育会の活動を支援する「大学スポーツ応援プログラム」を開始したりするなど、幅広いスポーツカテゴリーでサポートを行なっている。
ジャンルを問わず、さまざまなスポーツに協賛をしているのは、どのようなコンセプトの元に実施されているのだろうか。SMBC広報部の長谷川瑛氏、河合健太朗氏、矢野千紗乃氏に話を聞いた。
「SMBCの経営理念、ビジョン、そして全ての従業員が共有するべき価値観として定めているFive Values(『Integrity』『Customer First』『Proactive & Innovative』『Speed & Quality』『Team"SMBC Group"』)と、各スポーツが大事にしている価値観とを照らし合わせ、親和性のあるスポーツイベント・団体にこれまで協賛させていただいております。SMBCがどういった考えに基づいて、企業活動をしているのかをより多くの方々に知っていただき、そのうえで企業価値をいかにして向上させていくかを考えています」
SMBCのホームページには、協賛に至った考え方がメッセージとして掲載されている。多くの人に、この協賛に対する思いに触れてもらうことで、共感を生みだし、最終的にはSMBCのファンになってもらうことを目指している。その積み重ねがSMBCの企業価値向上につながると考えているという。
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