JRA競馬学校騎手課程生徒募集! 「追いつくなんて不可能」から若手期待の騎手に成長した3人が当時を振り返る (2ページ目)

  • PR text by Sportiva
  • 廣瀬久哉●撮影 photo by Hirose Hisaya

――原騎手、古川騎手は乗馬未経験から競馬学校に入学しました。入学試験に向けて不安はありませんでしたか。

 僕は不安しかなかったので、とりあえず試験内容を調べて、腕力と持久力を鍛えるトレーニングはしていました。面接に関しては、質問されたらすぐに答えられるように、自分の思いを整理して臨みました。

古川 乗馬未経験でも受験できるとのことで、実技に関してはそこまで不安はなかったんですが、上半身の筋力が強くなかったので、試験までにとりあえず筋トレをしていました。あとは何とか強みをアピールできるように頑張ろうかなと思っていました。

――入学時に感じた周囲との差や環境について教えてください。

 障害飛越をした瞬間に、圧倒的な技量の差に驚きました。正直、追いつくなんて不可能だと感じました。

古川 競馬学校に入るまで、馬の世話をしたり、馬房の掃除をしたりすることがなかったので、馬と同じ空間で生活をするという初めての環境にドキドキしつつ、やっていけるか不安もありました。

永島 勉強面も実技面も専門的な先生が教えてくださるので不安感などはなく、頑張ろうと思えました。ただフィジカル面や騎乗面では他の同期との差を感じていました。

乗馬未経験で、入学時には不安を抱えていた古川奈穂騎手乗馬未経験で、入学時には不安を抱えていた古川奈穂騎手

――競馬学校にしてもらったサポート、初心者向けのカリキュラムや、教官との関わり方など教えて下さい。

 (全国大会出場レベルの)馬術で活躍した教官や、元騎手の教官からマンツーマンで教えてもらえたので、上達スピードが圧倒的に早かったです。感覚が大事なスポーツなので感覚を言葉にしてわかりやすく教えてくれる教官と出会えたことも大きかったです。

古川 高校を中退して他の同期たちよりも先に11月から競馬学校で乗馬を教えていただきました。入学後も補講という形で乗馬の指導をしていただいたりしていました。ふだんの実技以外の時間でも馬に乗る時間を増やしていただいたことは、本当にありがたかったです。

永島 フィジカルトレーニングの先生に、自分の弱い所などを強化するトレーニングメニューを作っていただきました。騎乗面では、担当教官が常についてくれていたので、私の癖だったりを指摘して、こうしたらいいなどの具体的なアドバイスをくださいました。

教官たちの指導により成長できたと語る永島まなみ騎手教官たちの指導により成長できたと語る永島まなみ騎手――学校時代に身につけたことで、今に生きていることを教えて下さい。

 騎乗するにあたって必要な基本的な技術、基礎知識はすべて競馬学校で身につけました。

古川 周りの同期たちと比べても常に劣っていて、競馬学校での生活は苦しかったんですが、そこを乗り越えられたことは自信につながりました。

永島 競馬学校は基本からしっかり教えてくださるので、教えていただいた馬乗りの基本が1番の土台になっていると思います。

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