富士フイルムがブレイキン世界大会をサポート サッカー、ゴルフなどの協賛にも通じるスポーツ支援の考え方とは

  • text by Sportiva

ブレイキン世界大会「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters Tokyo」で優勝したフィル・ウィザード。INSTAXを持って記念撮影に応じるブレイキン世界大会「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters Tokyo」で優勝したフィル・ウィザード。INSTAXを持って記念撮影に応じる支えて活きる。最先端「企業スポーツビジネス」

大会側の熱量が決め手

 パリ五輪での採用が決まり、今盛り上がりを見せているブレイキン。日本にはShigekixやAYUMIら、世界の頂点に立った経験のあるB-Boy・B-Girl(ブレイキンのダンサー)がいることもあり、今後さらに注目度は増していくだろう。

 そんな右肩あがりのブレイキンの世界大会に協賛しているのが、富士フイルムだ。その名も「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」(フジフイルム・インスタックス・アンディスピューテッド・マスターズ)。この大会は2014年に世界有数のブレイキンイベント主催者やジャッジ、世界の舞台で活躍するB-Boy・B-Girlによって設立されたシリーズで、これまでロンドンやロサンゼルスなど、世界各地で開催されてきた。今年の3月21日には東京でワールドツアーのファイナルを飾る大会を開催。世界屈指のB-Boy・B-Girlが終結し、頂点を目指して熱いバトルを繰り広げた。

 富士フイルムがこの大会に協賛し始めたのが、2022年3月のこと。冠名のINSTAXは、撮ったその場でプリントが楽しめるインスタントカメラのことだ。日本では長年、チェキの愛称で親しまれてきた。INSTAXは撮るだけでなく、プリントを通して誰かに想いを伝えることができ、リアルなコミュニケーションを生む。そんなINSTAXならではのユニークな価値を「don't just take, give.(とるだけじゃない、あげたいから。)」というキャッチコピーに込めてブランディング展開している。

 なぜ富士フイルムはブレイキンへの協賛を決断したのだろうか。その経緯について、富士フイルム株式会社 イメージングソリューション事業部 統括マネージャー、高井隆一郎氏はこう語る。

「INSTAXは、カメラとしての使い方に加えて、コミュニケーションツールとして楽しまれている側面があります。また、音楽のMVで使われたり、ファッションアイテムとして取り上げられたりと幅広い分野でご使用いただいているなかで、スポーツの分野にもINSTAXの価値を広げ、ファン層を拡大したいという思いがありました。INSTAXと相性がいいパートナーを探していた時に、ブレイキンの団体から話がありました」

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