JFAメジャーパートナーとなったMS&ADインシュアランス グループ。一段高いステージとなった狙いと次なるフェーズとは (2ページ目)

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グループ全体で50名以上のアスリートが所属

 同グループは、『歩みをとめるな』を応援スローガンとして掲げ、サッカー日本代表をはじめとするアスリートたちを全力でサポートすることを誓っている。

 そもそも同グループはサッカーへの取り組みだけではなく、さまざまなスポーツへのサポートも行なってきた。三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト損保、三井住友海上あいおい生命には合計で50名以上の所属選手がおり、スポーツのカテゴリーでいうと、柔道、陸上、トライアスロン、ラグビー、サッカー、卓球、パラ陸上、視覚障がい者柔道、車いすバスケットボール、パラ水泳、パラクライミングなど多岐に渡る。

「選手の雇用や、スポーツイベントへの協賛、競技団体への支援やスポンサーという意味では、グループ各社がかなり以前から積極的に取り組んでいます。また、オリンピック・パラリンピック、ワールドカップなどの世界トップレベルの大会でメダルを獲得している選手たちも多数所属しています」

 三井住友海上の女子柔道部からは、上野雅恵、上野順恵、中村美里、近藤亜美、新井千鶴らが五輪でメダルを獲得するなど、日本女子柔道界をけん引してきた。また同社の女子陸上部は、マラソンの土佐礼子、渋井陽子らを輩出している。あいおいニッセイ同和損保は日本パラスポーツ協会のオフィシャルパートナーを務めるとともに、車いすバスケットボール、パラ水泳、パラ陸上、デフサッカーなどの選手が所属している。

 これら各社のスポーツでの活動を、グループとして一体感を持って取り組み始めたのが、2022年のことだ。そのひとつの活動が、ランニング教室やパラスポーツなどを体験できる「MS&AD Well-being Sports Project『晴れスポ』」だ。

MS&ADグループが連携して開催した「晴れスポ」MS&ADグループが連携して開催した「晴れスポ」

「2022年4月から開始した中期経営計画にWell-beingが新たに加わりました。これには、多様な人々の幸福の実現に貢献したいという想いが込められているのですが、それを形にしたのが、このMS&AD Well-being Sports Project『晴れスポ』です」

 12月に開催された広島県の『晴れスポ』では、三井住友海上から土佐礼子、あいおいニッセイ同和損保から白砂匠庸(パラ陸上)、三井住友海上あいおい生命から會田祥(パラクライミング)が参加。グループを横断した活動は今後も継続していく予定だ。

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