JFAメジャーパートナーとなったMS&ADインシュアランス グループ。一段高いステージとなった狙いと次なるフェーズとは

  • text by Sportiva

MS&ADインシュアランス グループはJFAと2026年までの4年契約を結んだMS&ADインシュアランス グループはJFAと2026年までの4年契約を結んだ支えて活きる。最先端「企業スポーツビジネス」

2023年1月より契約を拡大

 先のカタールW杯で記憶に残る活躍を見せたサッカー日本代表。その活躍の陰で関係者やスタッフ、ファン、サポーターをはじめ多くの応援や支援があった。MS&ADインシュアランス グループも長年、日本代表を支援してきた企業のひとつだ。同グループは2023年1月より日本サッカー界のさらなる発展に貢献するため「日本サッカー協会メジャーパートナー」へと一段高いステージでの契約に変更となった。

 MS&ADインシュアランス グループは、持株会社のMS&ADインシュアランス グループ ホールディングスを含む計6社を中心とした国内外の損害保険事業、生命保険事業などを営む、保険・金融グループ。同グループには、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井ダイレクト損保の損害保険3社、三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命の生命保険会社などが属している。

 日本サッカー協会への協賛は、2008年、グループ傘下の三井住友海上が「サッカー日本代表サポーティングカンパニー」に就任したことが始まりだ。その経緯をMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス広報・IR部の石元和子氏はこう語る。

「我々は、世界トップ水準の保険金融グループを目指しており、世界トップレベルの強豪たちに挑戦していく日本代表の姿が、我々のグループの想いや企業姿勢と親和性がありました」

 そして2015年には、三井住友海上から、MS&ADインシュアランス グループ全体でのサポートに拡大。「グループが一体となるひとつのシンボルとして」サッカーとの関りを深めていった。同時に2015年よりなでしこジャパンの国際親善試合を「MS&ADカップ」として特別協賛し始めた。ちなみにこのMS&ADカップはこれまで8試合開催されているが、すべて日本が勝利を収めている。

 さらにこのMS&ADカップに合わせて、なでしこジャパンの監督やOGなどを招いた「MS&ADサッカー教室」を実施したり、日本代表のOB・OGらが参加したウオーキングイベント「MS&ADなでしこウオーク」も開催するなど、サッカーの普及拡大と合わせ、地域貢献も実現している。

 日本サッカー協会メジャーパートナーとなった2023年1月からは、日本代表のみならず、ファン、サポーターに加え、プレーヤー、指導者をはじめとするサッカーファミリー全体を応援することになった。この契約に至った理由を石元氏はグループの方向性との一致であると話す。

「2022年度から始まった当社グループの中期経営計画で、『リスクソリューションのプラットフォーマーとして、社会と共に成長する』というテーマを掲げています。保険会社という枠にとわられず、保険会社の持つリソース、データやデジタル施策、グループ内外の知見やノウハウなどを活用しながら、さまざまな社会課題の解決に貢献することを目指しています。

 JFAもサッカーを通じて、『価値共創』を目指すと掲げており、私たちのコンセプトと一致しています。今後はJFAとの関係を強化し、社会課題の解決と、JFAと当社の成長を目指すとともに、持続可能な社会の実現を目指していきたいと思っています」

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