2019.02.20

Tリーグ・タイトルパートナー、
「ノジマ」の社長が描く卓球界の未来

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 昨年11月、空席だったTリーグのタイトルパートナー契約が、家電量販店大手・株式会社ノジマと結ばれると発表された。リーグ途中でのスポンサー契約は注目を集め、「ノジマTリーグ」として新たなスタートを切ることになった。

 ノジマは、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ、サッカーなでしこリーグ1部のノジマステラ神奈川相模原、アメリカンフットボールX(1部)リーグのノジマ相模原ライズなどスポーツ界へのサポートを積極的に行なっており、卓球への本格的な参画は初の試みとなる。同社の代表執行役社長を務める野島廣司氏に、Tリーグへの参入の意義、新たなリーグ構想、卓球界の未来などについて聞いた。

株式会社ノジマの代表執行役社長を務める野島廣司氏――まず、Tリーグ参入の経緯から教えて下さい。

「実は、リーグ開幕前からスポンサーの話はあったんです。松下浩二チェアマンが会社に来られてお願いされたんですが、その時はやんわりお断りしました。ただ、松下チェアマンは何度も何度も粘って、私から離れないんです(笑)。その熱意や志に惹かれた。具体的には、『日本だけでなく世界の卓球を発展させたい』、『Tリーグを世界一のリーグにしたい』ということを説かれ、その可能性に賭けてみたいと思うようになったんです」

――最初はお断りされたんですね。

「フィー(費用)に対して、効果がどれだけ望めるのかが見えにくかったので。それなら、『(ノジマで)チームを持ったほうがいいかな』と私は言ったんですが、それでも松下チェアマンは粘るんですよ。さすがは、現役時代にカットマンとして活躍された方だなと(笑)」

――ノジマは、野球やサッカー、アメリカンフットボールなど、幅広くスポーツをサポートしてこられた実績がありますね。

「スポーツにおける、仮に負けても継続して努力していくこと、その努力が結果に結びついていくといった経験は得難いものだと考えています。弊社の採用でも、スポーツ経験者をある程度採用するのですが、その枠は年々増えています。また、私の中には『新しい挑戦を恐れず、どんどん行ないたい』という思いが根底にあるんです。Tリーグは、企業でいえばまだ”ベンチャー”ですが、これからどんどん伸びていく。そういった理念は社風にも重なるところがありますね」