田中正直氏に聞く。「冬のマラソン、好タイムで走るには」 (3ページ目)
運動後30分以内の摂取はもちろん、常用もしくはここという場面でアミノ酸サプリメントを活用することで疲労を抜き、ベストなパフォーマンスが発揮できるというわけだ。
さて、冬ならではのコンディション作りだが、田中氏によれば一番の大敵は「風邪」だという。
「毎年、風邪を引き万全の状態でレースに挑めない方が見受けられます。基本的には三度の食事と十分な睡眠の確保、うがい手洗いをしっかりすることが大切ですが、この点においても白血球の働きを促進し抵抗力を高めるのに役立つアミノ酸サプリメントは大きな力になってくれると思います」
冬場のマラソンで意外と間違えているウエア選びとクールダウン
服装に関してですが、最近は保温性に優れた高機能インナーが充実してきて、スポーツでも欠かせないアイテムになっています。寒さ対策として着用しているランナーの方がいるのですが、素材選びには注意が必要だと思います。というのも日常生活で使う分には温かく優れていると思うのですが、一方で汗をかいた後、乾きが遅かったり熱がこもりやすいものもあるので、レース後半や走ったあとに汗冷えを起こし、一発で風邪に繋がってしまうことがあるからです。
それに付随し、エアラン東京では練習後のクールダウンは汗冷えを防ぐために時間を短くして、なるべく早く解散するようにしています。クールダウンには乳酸の除去など効果はありますが、体調を崩さないことを一番の目的に、できるかぎり早く屋内の暖かいところへ行き、シャワーを浴びるなり着替えた方が体調面の管理という意味では効果的だと思っています」
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