つば九郎の人生相談「何もかも放り投げて逃げたいときの対処法を教えてください」

  • 長谷川晶一●話し相手 text by Hasegawa Shoichi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

第65回

野球界に限らず人気を集める東京ヤクルトスワローズのマスコット・つば九郎が読者の悩みに答える人生相談。様々な悩みに毒舌混じりのつば九郎節全開で、時にはズバッと時にはゆる~く答えていきます。

【お悩み】
何もかも放り投げて逃げたいときがあります。つば九郎先生はそんなときありますか?? もしあるなら、対処法を教えて下さい。もし毎日えみふるなら、気持ちのモチベーションを教えて下さい!!(お局と呼ばないで・埼玉)

にげてみなさい。

――人間誰しも、生きていれば何もかも投げ出したいときはありますが、つば九郎先生の回答は、あえて「逃げてみなさい」ですか。それはどうしてですか?

つば九郎 にげても、すぐにつかまるし、にげきることはできないから。なつやすみのしゅくだいだって、「いやだ、いやだ」とにげていても、かならず8がつ31にちはやってくるもの。がくせいさんならしけんのひ、かいしゃいんならけっさんび、にげてもにげても、かならずしめきりはやってくる。

――確かに、とことん逃げ切ることは難しいですよね。

つば九郎 だから、にげたくなったら、いちどにげてみる。でも、にげきれないことがわかれば、こんどははらをきめてとりくむこともできるはず。

――ちなみに、つば九郎は逃げたくなることはありますか?

つば九郎 しーずんしゅうりょうまぎわのときは「6いからにげたい」とおもっていたけど、ひとまず5いになったから、まぁ、よかったかな。でも、きほんてきには「あまりにげないようにしよう」とおもって、まいにちをいきています。

――えっ? 意外な回答。つば九郎は「あまり逃げないようにしよう」と思って、毎日を過ごしているんですか?

つば九郎 さっきもいったけど、にげてもにげきれることはないとわかっているから。いやなことがあっておさけににげても、ぜったいにそのよくじつはふつかよいになることはけいけんずみ。なみだをながしながら、べんきにむかって、「かみさま、もうのみません」ってけいけんはやっぱりつらいから。

――リアリティのある回答です(苦笑)。

つば九郎 でも、にげずにたちむかってしっぱいすることもあるかもしれないけど、たまにうまくいくこともあるよね。そのときはほんとうにしあわせなきもちになれるから、そのときわらえればいいよね。

――つば九郎らしからぬ、深くていい言葉です。さて、ひとまず「つば九郎の人生相談」連載は、今回で終了です。最後に、愛読してくださったみなさまに、つば九郎からごあいさつをお願いします。

つば九郎 ぼくじしんはたのしかったけど、ほんとうにきちんとこたえになったのかな? なやんでいるひとをすくえたのかな? そんなぎもんはかなりあります。

――では、本当に最後、ラストメッセージをお願いします!

つば九郎 「なやんでるうちが はな。 いきてます!!」 いままで、ありがとう~。また、あいましょう~!

次回の番外編もお楽しみに。

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る