2022.03.07

日本新を連発した青木玲緒樹が27歳で覚醒。「自分の考え方が間違っていたのかなとも思う」

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Ninomiya Wataru

 6月の世界水泳選手権と9月のアジア大会の代表選考となる競泳の国際大会日本代表選手選考会が東京・辰巳で開催された。

 新型コロナウイルス蔓延の影響から、今年5月に福岡で開催予定だった世界選手権は一度、来年の7月に順延された。しかし、今年の6月にハンガリー・ブタペストで世界戦選手権を開催することが決定。状況が二転三転するなかで、例年ならば4月上旬に代表選考会を兼ねた日本選手権が行なわれるが、今年は1カ月ほど早い開催となった。

遅咲きながらもここからの成長に期待がかかる青木玲緒樹遅咲きながらもここからの成長に期待がかかる青木玲緒樹 この記事に関連する写真を見る  イレギュラーなタイミングでの大会ながらもリレーを含め女子3名、男子2名の計5名が初代表入りを果たした。また、女子400m個人メドレーでは、出場すれば内定の東京五輪金メダリストの大橋悠依(イトマン東進)が3位だった。その大橋を破って優勝したのは、東京五輪代表にも選ばれていた谷川亜華葉(あげは/イトマン)。大橋とともに代表内定となった。2位に入った中学3年生の成田実生(金町SC)は代表入りとはならなかったが、この先楽しみな選手のひとりとして今後も注目だ。

 そんななかで女子平泳ぎの青木玲緒樹(れおな/ミズノ)が、27歳にして"覚醒した"と言える泳ぎを披露した。大会初日の100mで、日本記録を0秒69更新し、昨年の東京五輪では2位に相当する1分05秒19で優勝を果たした。

 彼女が最初に注目されたのは、2016年リオデジャネイロ五輪終了後の、同年9月の全日本インカレだった。当時、東洋大4年の青木は100m、200mともにリオ五輪5位に相当する自己新で優勝。そして、2017年4月の日本選手権でブレークして大橋とともに、100mと200mで2冠を獲得して初の世界選手権代表に選ばれた。初の大舞台は2種目ともに準決勝敗退となったが、翌2018年の日本選手権でも2冠を達成し、アジア大会の100mでは銀メダル、200mでは銅メダルを獲得した。