池江璃花子が筆頭。リオでの活躍に期待大の新世代スイマーたち (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 池江は、ランキング2位で臨んだ200m自由形では1分57秒39の高校新で優勝。800mフリーリレー代表権獲得に貢献すると、5日目の100m自由形決勝では、54秒06で2位になって400mフリーリレーの代表権も獲得した。さらに最終日の50m自由形決勝は、疲労が溜まる今大会12レース目ながら、自己記録に0秒02及ばないだけの24秒76で3冠を達成する活躍だった。

 100mバタフライとリレー3種目の計4種目での五輪代表を決めた池江は「100mバタフライに一番力を入れていたので、そこで派遣標準を切って代表になれたのがすごい大きな力になった。そのあとの200m自由形と100m自由形や今日のレースも、しっかりした気持ちで臨めたと思う」と、大会を振り返った。

 また、「五輪の目標はバタフライの決勝進出と、リレーで日本新を出すこと。本番も今回と同じようなタフなレースになると思うので、気持ちも体もリラックスした状態で自分のレースができるように頑張りたい」と話し、その表情は大会初日の大泣きから日々変化し、精神面の急成長を感じさせた。

 そんな池江と同じように、200mバタフライでも、今年に入ってから好記録を連発していた高校2年の長谷川涼香が、準決勝で派遣記録を突破する2分06秒85の自己ベストで1位通過。決勝でも星奈津美に次ぐ2位で代表権を獲得して、「1年後輩の璃花子が先に五輪を決めたのを見ていたので、自分も行けるのはすごくうれしい。五輪では星さんにしっかりついていきたい」と満面の笑みをみせた。

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