「打倒・駒澤」一番手へ勢いづく早稲田、クラファンは2000万円超で海外遠征へ! 箱根駅伝で「いいサプライズができたら」

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • photo by Wada Satoshi

●早稲田は好循環の真っ只中

 今年に入って、大学駅伝界で早稲田の存在感がじわじわと増してきている。

「5位という目標は達成できなかったんですけど、チームとしては100%出しきれた駅伝だったのかなと思います」

 今季の駅伝主将を務める菖蒲敦司(4年)は、6位に入った今年の箱根駅伝をこう振り返る。

駅伝主将の菖蒲敦司は関東インカレ3000m障害で3連覇。背中でチームを引っ張る駅伝主将の菖蒲敦司は関東インカレ3000m障害で3連覇。背中でチームを引っ張るこの記事に関連する写真を見る 2022年は13位に終わり10位までに与えられるシード権を逃したが、わずか1年でシード校に返り咲いた。そして何よりも、個々がきっちり力を出しきれたことが大きな収穫だった。

「最近は自信を持ってレースに挑めていて、それが結果につながっていると思います」と話すのは、主力のひとり、2年の山口智規。

 昨年から指揮をとる花田勝彦駅伝監督が掲げるチームテーマ「1=1」は、練習で培った力を試合で発揮することを意味するが、その確度が高くなるほど、選手たちは自信を深めてきた。そして、チームは好循環の真っ只中にある。

 今年の箱根駅伝後の早大の主なレース結果を振り返ってみよう。

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