無名と有名。ニューイヤー駅伝に挑む2人の鈴木がSGHを選んだ理由 (5ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

「今は1万mに集中しています。2021年から世界大会が続きますけど、まずは日本選手権で優勝したいと思っています。まずは日本で勝つために何をすべきなのか。それを明確にして、日本で勝つことができたら、次は世界を目指したい。地道に目標をクリアしていくのが自分のスタイルなので」

 選手として、その先はどういうビジョンを描いているのだろうか。

「将来的にはマラソンをやりたいです。そのためには5000mで13分30秒台、ハーフだと60分を切るぐらいの走力がないといけない。それができればマラソンで2時間6、7分台を狙えると思うんです。これから3〜5年は、マラソンのためにしっかり土台づくりをして、長く競技を続けていければと思っています」

 周囲に惑わされず、自分の進むべき道をしっかり踏みしめて成長していく。数年後、マラソンの舞台で走る自分の姿を、鈴木塁人はすでにイメージできているに違いない。

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