2018.12.26

すべては打倒・青学大のため。
東海大が刷新した本番までのアプローチ

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun,AFLO

前回の箱根で5区を任された松尾淳之介だったが、区間12位と本来の力を発揮できなかった―― 青学大に勝つために勝負区間となるのは?

「3つの区間を挙げるとすれば、4区、5区、7区ですね。1区は突き離すことができないですし、2区は青学大の森田(歩希/ほまれ)くんや東洋大の相澤(晃)くんが前回のようなレベルで走られると、ウチは誰が走っても30秒は離されてしまう。ただ、120%の力を発揮できれば、トントンで戦える。前回の箱根で言えば、早稲田大の太田(智樹/前回、箱根2区で区間6位)くんのような走りをしてくれると理想的です。そして個人的には4区が一番重要だと思っています。ここ2年間、4区で流れを止めてしまっているので、今年は確実に走ってくれる選手……この4区で相手を突き離す、あるいは詰めることができる選手を起用したいと思っています」

―― 5区と7区についてはいかがでしょうか。

「5区の山登りは、4区までに離された場合、詰められるチャンスの区間ですし、トップで来た場合はリードを広げられる区間。ただ、昨年のように4区までに大きな差が開いてしまうと苦しくなる。前回の松尾(淳之介)は、4区までの順位が悪かったので、自分が何とかしないといけないと思い、オーバーペースで入って、後半ズルズルと落ちてしまった。4区を走り終えた時点でトップと1分30秒以内なら、5区は候補選手がここまで順調にきていますし、走力もつけているので楽しみですね。6区は青学大と競った場合、トントンだと思うので、7区、8区で差が出てくる。前回、青学大の8区には下田(裕太)くんという”大砲”がいましたが、今年はいないので、7区、8区でウチがリードできる展開ができれば、勝機が見えてくるのかなと思います」

 従来の手順を踏まず、新しいアプローチを試みるなか、今のところ西出コーチは「手応えを感じている」と話す。未知の取り組みをしている分、先が読めない不安はあるだろうが、逆に想像できない爆発力を秘めている。同じことを続けていては青学大に勝つことは難しい。東海大の新戦略が功を奏し、優勝する可能性は十分にある。

(つづく)

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