2018.12.26

すべては打倒・青学大のため。
東海大が刷新した本番までのアプローチ

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun,AFLO

 箱根のエントリーメンバー16名が決まり、気になるのは区間配置である。選手の区間配置は、監督やコーチの専権事項なので選手の要望は及ばないが、今年はそういう垣根も取り払い、選手の声にも耳を傾けている。

―― 区間配置は、監督とコーチ、選手とのマッチングを大事にしているそうですね。

「(1125日の)丹沢湖ハーフマラソン以降の合宿では、ミーティングで選手の意見を聞きつつ、現状なら『配置はこうなる』というのを話しています。あと選手によっては、個別にいくつかの区間を提示して、こういう評価をしているからこの区間なんだというのを理解してもらっています。現状、区間配置の認識について大きなギャップはないです」

―― 昨年、両角監督は調子のいい選手と実績のある選手を天秤にかけ、最終的に実績のある選手を選択し、結果が出なかったことに責任を感じていました。本番直前の選手変更の基準はどうなるのでしょうか。

「昨年までは基本的に箱根までの実績で決めていたんですが、今年は動きや余裕度などを見て、最後は勘で決めることも出てくるでしょう。その前に、20キロを超えるレースなので、練習をしっかりやれているかという裏づけが必要になります。箱根前の6週間でどういう練習ができたのか、調子が上がってきているのか、それを踏まえて『この選手の方がいけるんじゃないか』と思えば、予定していた選手と入れ替えていきます」

―― そこの見極めは監督とコーチでやるということですね。意見の違いが出てくることもあると思いますが……。

「多少はありますが、たとえば前回の場合、湯澤(舜)と西川(雄一朗)を使いたいというのは監督と合致していました。そこはお互いに指導してきた目で共通するところがありましたが、本番は使わなかった。ただ、ふたを開けてみたら『替えた方がよかったなぁ』というのがあったので、今年は勘による選択もしていきます」