女子マラソンにまた新星。関根花観は「安全運転」で好記録出ちゃった (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 高橋監督も今回の結果を「世界で勝とうとするなら25kmから飛び出したケニアやエチオピアの選手のように、ペースの上げ下げをする中で勝ち抜いていかなければいけない」と課題を挙げる。

「その点では、もっと速いレースを経験する必要があると思います。本人もこれからは記録を狙いたいと話していましたが、彼女自身はトラックよりロードレースの方が得意なので、これからはロードレースを中心にして海外のハーフマラソンや10マイル、10kmなどのロードレースを転戦させたい。ケニア勢などとの戦いを経験させることが必要になってくると思うので、それをやらせてみたい」と、高橋監督はこれまでの日本人選手がやっていなかった、海外のマラソンランナーのようなロードレースからのマラソンを視野に入れている。

 そんな新たな挑戦が、日本の女子マラソン界にどんな影響を与えるか。それは関根のこれからの走りにかかっている。

◆鈴木亜由子に次ぐ新星・関根花観「東京五輪はマラソンで出場したい」

◆実業団でも2時間6分台。大迫、設楽悠ら「オレ流」と違うMHPS流

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