【箱根駅伝】39年ぶり完全V。ライバルが青学大の独走を許したわけ (2ページ目)
そんな久保田をサポートするような走りをしたのが、4年連続で1区を走る中央学院大学の潰滝大記(つえたきひろのり)だった。区間賞は取れなくても早めに他大学を振り落として集団の人数を絞り、なるべく上位で中継しようとする作戦をとった。5km通過は14分13秒で、10kmは28分38秒。15km通過は43分33秒と、昨年より18秒も速い流れを作り出したのだ。
1区の集団で最も余裕を持っていたのは、「スタートラインに立った時は120%の状態になっていた」と話す久保田だった。
「スローペースになると自分が引っ張らなくてはいけなくなるけど、潰滝がハイペースにしてくれたので、正直ラッキーと思いました。仕掛けたら全員を離せる自信はあったので、どこからスパートしようか考えながら走っていました」とまで言う。
一方、駒大は大八木弘明監督が「12月に入った時点で起用を決めていたが、スローペースだったら大丈夫だけど、速くなった時は少し不安もあると思っていた」という其田健也(4年)が、11km過ぎで早々と脱落した。久保田は16kmでスパートすると東洋大の上村和生(4年)も簡単に振り切り、2位で粘った明治大学の横手健(4年)には22秒差。ライバル東洋大には53秒の大差をつけて2区に中継した。
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