箱根駅伝予選会、あの名門校は落選の危機を乗り超えられるか!? (3ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 前回の因縁がある創価大と東農大も難しい戦いになるだろう。連続出場がかかる創価大には、昨年と違い、大きなプレッシャーがのしかかる。一方、前回は過去最速タイムで落選した東農大は4年生中心のチーム。今回通過を逃すと、しばらく本戦に復帰できない危険性をはらんでいる。

 その他では、伝統校の法政大、専修大、国士館大に“復帰”のチャンスがある一方で、前回13位の東京国際大に初出場の期待がかかる。東京国際大は駅伝部を創部してまだ5年目。3年生以下のメンバーだった前回より選手層は厚くなった。ケニア人留学生のシテキ・スタンレイでタイムを稼ぐこともできる。

 また、第82回大会(06年)で初の総合優勝に輝いた亜細亜大にも注目したい。岡田正裕監督(現・拓大監督)の勇退後、後任の指揮官たちは“岡田イズム”を受け継いだものの、第86回大会を最後に箱根路から姿を消した。前回の予選会では20位まで転落。今季からセビリア世界選手権男子マラソンで銅メダルを獲得した佐藤信之監督が就任して、チームは変わろうとしている。

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