2014.03.22

【続・東京マラソンへの道】中島彩「ソウル国際マラソンで衝撃体験!」

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

これが私なりの「韓国式カーボ・ローディング」です!☆「ファイティン」の掛け声に背中を押されました!

 ソウル国際マラソンは80年以上の歴史ある大会で、今回は約2万人ものランナーが参加したそうです。レースの制限時間は5時間と、日本の都市型マラソン大会と比べると、少しハードな内容(東京マラソンの制限時間は7時間)。ただ、いざソウル国際マラソンを走ってみると、コースは全体的に高低差が少なく、とっても走りやすい42.195キロでしたよ。観光名所の南大門や東大門を見たり、雄大な漢江川を眺めながら走りました。そしてゴールは、1988年のソウル五輪のメイン会場として使用された「ソウルオリンピックスタジアム」。私は今大会でも携帯電話で生放送にチャレンジ(コラム「東京マラソン2014を生中継!」参照)したので、リポートしながら走っていると、あっという間に42.195キロを走り切りましたよ!

 東京マラソンと違ってソウル国際マラソンでは、コスプレをして走るランナーはほとんど見かけませんでした。短パン&タンクトップという、かなり本気モードのランナーが多く、健脚家ぞろいの大会だった印象です。沿道には応援の人がたくさんいて、「ファイティン(ファイト)!」と、大きな声で励ましてくれました。私は韓国語がほとんど分かりませんが、ファイティンの意味は理解していたので、とても勇気づけられましたよ!

 ただ、あらかじめ覚えておいた韓国語もあったんです。それは、「ファジャンシル、ルン、オディエイムニカ?」。意味は、「トイレはどこにありますか?」です。長時間走るフルマラソンに参加するとき、この質問はとっても大事です。そして今回も、この台詞(せりふ)を使う状況になったのです。

 レースが始まった直後、トイレに行きたくなった私は、さっそくコース周辺の飲食店を探しました。大会スタッフの方から、街の飲食店やガソリンスタンドでトイレを借りられることを聞いていたからです。そして見つけた韓国料理店で、年配の女性店員の方に、「ファジャンシル、ルン、オディエイムニカ?」と言いました。すると、トイレの場所を指差して教えてくれたのです。「ちゃんと通じた!」と、ホッとしてトイレに駆け込んだのですが、そこで思わぬ出来事が! トイレの扉を叩く音が聞こえ、次に扉の向こうから何やら韓国語で話しかけられたと思いきや、なんとドアノブが回ってさきほどの女性店員の方がトイレに入ってきたのです! その状況にビックリしていると、女性店員の方はトイレットペーパーを手渡してくれて去って行きました......。気を遣ってわざわざ持ってきてくれたのは嬉しかったのですが、さすがにちょっと恥ずかしかったです(笑)。こんなエピソードも、今ではいい思い出ですけどね!

 こんな想像を超えた体験ができるのも、海外マラソンの魅力のひとつ(笑)。今回初めてソウル国際マラソンを走って、私はさらに海外マラソンが好きになりました。特に今回は、沿道からの「ファイティン」という言葉が一番の思い出です。あの応援は本当に励みになりました。市民ランナーとして、お互いを「ファイティン」と励まし合う私でいたいと改めて思いました!