【続・東京マラソンへの道】中島彩「救命講習会に参加しました!」 (2ページ目)

  • 中島彩●文 text by Nakajima Aya 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

実際にやってみると難しくありませんでした。人工呼吸の方法も学びました実際にやってみると難しくありませんでした。人工呼吸の方法も学びました というわけで私は、1月19日、東京ビッグサイトで行なわれた普通救命講習会にやってきました。参加した人数は、なんと1500名! これだけ大規模で普通救命講習会をするのは、世界でも珍しいんだそうです。さっそく私は、応急手当指導員の方に教わりながら、心停止の際の胸骨圧迫と、AEDの使い方をみっちりと勉強しました。普通救命の方法は、実際にやってみると、とっても分かりやすいステップでした。声掛け・確認→指示→胸骨圧迫→AED(詳しくは総務省消防庁ホームページを参照)と、あわてず行なえば難しいことではありませんでした。

☆プロレスラー・蝶野正洋さんからのアドバイス!

 今回の講習会には、プロレスラーの蝶野正洋さんがゲストで来ていました。というのも蝶野さんは、レスラー仲間(三沢光晴)が不慮の事故で試合中に心肺停止となり、亡くしてしまったことがキッカケとなって、こういったスポーツの現場での救急救命の啓発活動をされているのだそうです。そんな話を聞いて、ますます危機管理の意識が高まった私は、市民ランナーとして蝶野さんからメッセージをいただきました。

 まずは、市民ランナーが陥りやすい心身の注意点。市民ランナーの私たちは、「限界まで頑張りたい!」という気持ちが強すぎて、限界点がどこか知らないまま頑張りすぎて倒れてしまう危険があるということです。確かにそうですね。頻繁にフルマラソンを走っているわけではなく、さらに東京マラソンに参加できるとなれば、どうしても頑張ってしまいがちです。蝶野さんは、「疲れたときは休む、走ることをストップする勇気も必要」とおっしゃってくれました。

 次にアドバイスをいただいたのは、自分の周りでランナーが倒れたケース。講習会で勉強したものの、近くでランナーが倒れたとき、パニックにならないかという質問についてです。蝶野さんは、「難しいことを考えず、まずは倒れている人に寄り添い、周囲の人たちにも声をかけること」とおっしゃっていました。周囲の人に声をかけることで、人が人を呼んで救命につながるとのことでした。

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