【続・東京マラソンへの道】中島彩「湘南国際マラソンのお・も・て・な・し」 (2ページ目)

  • 中島彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

☆ボランティアスタッフの温かい声援に感無量!

 湘南国際マラソンは国道をまっすぐ走っていくコースなので、普段クルマしか通っていない車道がランナーで埋め尽くされていました。その景色はまさに圧巻。「交通規制している間は、信号がずっと青なんだ」「道路交通表示のボードはこんな大きかったんだ」と、新しい発見ができて面白かったです。

新作ウェアに身を包んで記念撮影。大好きなピンクに統一しました!新作ウェアに身を包んで記念撮影。大好きなピンクに統一しました! また、海沿いの車道を走っていると、両端に歩道のない場所もありました。高速道路を走っているような感覚、と言えば分かりやすいでしょうか。つまり、歩道がないということは、「沿道から声援を送ってくれる人がいない」ということなんです。そんなとき、ずっと私たちランナーを励ましてくれたのが、ボランティアスタッフの方々でした。

 ランナーの安全面を確認したり、ゴミを拾ってくれてり、ボランティアの方は10メートルごとに立ってくれていたのですが、みなさん、手を叩きながら「がんばって!」「ゴールまであと少しだよ!」と声援を送ってくれたのです。湘南国際マラソンのような大規模な大会だと、その数は1万人以上。地元の学生さんや、近所にお住いの方がボランティアとして参加してくれています。そんな地元を愛する人たちが、10メートルごとに声をかけてくれるのです! なんて心温かい大会なんだろうと感動しました。

 そんな想いにふけながら、私は6時間を少しオーバーするぐらいのタイムでゴール! 体力的に余裕をもって走ったので、笑顔でゴールできましたよ! ゴールラインにはたくさんの観衆がいたので、「湘南さいこー、いぇーい!」と叫んでみました(笑)。驚いたのは、スタートから6時間も経っているのに、大勢の観客やランナーが出迎えてくれたことです。遅い時間まで多くの人が待ってくれているのは、この大会が毎年盛り上がっている証拠ですね!

 大阪マラソン、そして湘南国際マラソンと、2週連続でフルマラソンを完走しました。もちろん、読者のみなさんには無理をして欲しくないのですが、今回の経験で感じたのは、42.195キロを走ったからこそ、感動できるものがあったということです。お米の甘さや、ボランティアの声援は、キツい環境だったからこそ心に沁みたのだと思います。

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